中学受験をお考えの方へ

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中学受験をお考えの方へ:目次

小学生は、中学生や高校生と違い、なかなか自律して勉強をすることが難しいのが1番の特徴です。

成績をあげたい=勉強しなきゃ!

とはなかなかならないことが往々にしてありますよね。

私達が指導する生徒のほとんどが、やはり、気持ちはあっても行動につながらない、というパターンです。

もちろん、『気持ち』には温度差はかなりあります。

『絶対に開成に行くんだ!!!』っていうビジョンのはっきりとした生徒から、

『まあ、とりあえず怒られたくないから・・・』なんて子まで(笑)。

 当然、やる気が弱い場合は、その弱った気持ちを変えていく必要があります。それは、生徒によってやり方が変わるのですが、かなり高い確率で増幅可能です。

さらに、中学受験をするかどうか、ということでも大きく変わってきますので、下記リンクより御希望のページへどうぞ♪

中学受験をお考えの方

中学受験をお考えではない方

中学受験をするか検討中の方(このまま下方へ読み進んで下さい。)

中学受験をした方が良いのか?そのまま、公立でよいか?

中学受験をされるご家庭に「中学受験をする理由はなんですか?」と、聞いたときのお答えを以下のようにまとめました。理由は各家庭によってさまざまでした。代表的なものを記載しておきます。

なぜ中学受験なのか?

「中学受験した方がいいのかしら、どうなのかしら・・」という声を、最近よく耳にします。首都圏では、20%前後の小学生が中学受験をしています。地域により差がありますが、多い地域ではクラスの8割が受験をする、なんて場合もありますから、周囲の状況にも影響を受けられていらっしゃる方も大勢いらっしゃると思います。

こういった状況を受けて、私達慶応アシストのOB,OG、スタッフで構成される「勉強を役立てる研究会」では、中学受験をした方が良いのか、どうなのか、ということについて、ご家庭が中学受験をした理由をもとに様々な角度から検証したので紹介いたします。ご家庭さまのご意見を含め、いろいろな意見を証言として紹介します。

皆さんの思っていらっしゃるとおり、「中学受験をした方が良いですよ。」という、中学受験のススメ、になってしまってますが、公立でいいかどうかお悩みの方にはとても参考になると思います。

もし、ご父兄さまの転勤予想されるなどの事情などで中学受験が出来ないならば、公立と私立の違いをはっきりと把握しておいた方が良いでしょう。想像を絶する差があります。大学受験を見据えたうえでの進学を考えた上で、公立と私立との差を正確に把握していないと、「こんなだとは思わなかったから・・」と後悔することになります。もちろん、高校受験の失敗は、本当に“あとの祭り”です。巻き返しは相当に厳しいでしょう。だからこそ、中学受験をしている生徒やこれに準じた対策をしている生徒との差を考えて欲しいと思います。

1章   中学受験のメリット、デメリット

まずは、中学受験をする上で考えられるメリットとデメリットを、一つ一つあげていくことからスタートします。

よく言われるメリット

  • 学力がつく
  • 小学校時代にちゃんとした学習習慣がつく
  • 塾で習う、のではなく、塾を利用できるようになる
  • 大学進学がしやすい環境になる
  • いじめのない私立の学校に通える
  • 不良など、悪い影響を与える生徒が少ない学校に通える

よく言われるデメリット

  • お金がかかる
  • 勉強によって遊ぶ時間が削られる
  • 詰め込み勉強をさせて、子供らしくなくなる
  • 他の習い事が出来ない(リトルリーグなど、スポーツに打ち込めないなど)
  • 頭が良いだけで、凶悪犯罪などをする、人間性のない人間になってしまう

中学受験のメリットについて

中学受験には、付随するメリットが数多くあります。それが、多くの方を中学受験に引き寄せている原因ですが、誤解の無いように説明していきましょう。

学力がつく
小学校時代にちゃんとした学習習慣が付く
塾を利用できるようになる。
大学進学がしやすくなる
いじめなどがなくなる。不良など、悪い影響を与える生徒が少ない学校に通える

中学受験のデメリットについて

もちろん、中学受験だっていいことばかりじゃありません。いくつかかんがえられるデメリットについて、誤解の無いように解説していきます。

お金がかかる
勉強によって遊ぶ時間が削られる
詰め込み勉強させて、子供らしくなくなる 

小学生も“学生”です。勉強が本分です。学校の勉強だけで十分、というのならもちろん別ですが、もはや小学校に通っていれば勉強している、という状態ではありません。実際、社会に出ればずっと競争が待っています。就職・公務員試験、昇進試験、営業活動など、頭を使って勉強していかなければなりません。それは、お父様、お母様が一番よくわかっていらっしゃるはずです。小さいときからちゃんとした勉強をしてきた人とそうでない人の差は、高校になってから急に頑張っても埋まらないくらい大きなものになっていることはご存知なはずです。

しかも、はっきり言います。中学受験をする生徒で、きちんとやっている生徒は遊ぶ時間もちゃんととっています。先ほど上げたように、塾は夕方からです。学校が2時に終わって、それからでもちゃんと遊べます。また、塾だって毎日あるわけではありません。充分ではないでしょうか?もし、塾も習い事も何もなければ、家でずっとゲームをしてしまうことだってあります。そちらの方が問題ではないでしょうか?

他の習い事ができない、リトルリーグなどスポーツに打ち込めない
頭が良いだけで凶悪犯罪などをする、人間性のない人間になってしまう

驚きましたが、意外とこう考えている方がいらっしゃいました。

たしかに、近年凶悪犯罪が増えています。その影響か、よく、このように仰る方がいらっしゃいます。これは、はっきりと否定できます。例えば記憶に新しい、長崎の中学生(12歳の少年)による、4歳の男子殺害について「こんなに勉強させてああなったら・・・・。」と、心配しているお母さん方もいらっしゃるかと思いますが、精紳科医、精神分析学、心理学で有名で、さらに教育評論家でもある和田秀樹氏が今回の事件について以下のようにコメントしています。

以下コメント--------------------------------------------------------

今回の事件が優等生によるものだからということで勉強ばかりさせていたらという不安をもたれた親御さんもいるかもしれないが、統計上ではまだまだ成績が悪い子ども、中卒後、あるいは高校中退後ぶらぶらしている子どもによる少年の凶悪犯罪が圧倒的に多い。中卒や高校中退者は同学年の1割程度だろうが、少年院の新入院者の8割を占める。彼らが貧しかった時代ならこれも理解できるが、今の中卒者や高校中退者は貧困理由の人は本当に少数派になっている。逆に20歳未満なら大学生でも少年院に入ることになるが、そういう人は年に数えるほどしかいない。早稲田のレイプサークルや近大生のレイプ犯が話題になっているがまだまだ統計的、確率的には大学生になるまでたどりつけるようにしておくほうがはるかに安全なのである。

コメント終わり---------------------------------------------------------

ということで、世の中には成績がよい人、高学歴の人、勉強ができる人間を素直に認められない人たちがいるので、ついそういう人が犯罪をすると大きく取り上げられがちなのです。実際の統計上、犯罪のほとんどは学歴的には悪い人の方が圧倒的に起こしているということです。調べればすぐに分かります。(ちなみに、長崎の事件を起した少年は、公立の中学校で優秀だった、というレベルです。それも極めて優秀、というわけではなく、成績不良ではなかった、という程度でした)近所のお母さん方の中にもそうやって必ず、「勉強ができたって、駄目よねえ。」という人がいますが、勉強とその他の人間的な事の関連性を考えた上でも自信をもって勉強をさせて問題ないでしょう。確率論的に言えば、勉強しないほうが犯罪に走る可能性は明らかに高いとかんがえます。

2章   公立高校、私立高校(中学)の進学実績の差

公立高校と私立高校(中学)は、大学進学においてどれくらいの差があるのか、という点から、中学受験をした方が良いのか、悪いのか、を考えてみましょう。

1、大学進学実績

これはびっくりするくらいの差がついています。以下の表をご覧ください。

希望が丘高校:東大1/慶応13/早稲田13/青山学院35/生徒数315

松陽高校:東大0/慶応1/早稲田1/青山学院11/生徒数320

上記表は神奈川県の横浜西部学区の上位2校(もちろん県立高校です)の2001年度の進学実績です。

鎌倉学園高校:東大2/慶応40/早稲田49/青山学院38/生徒数302

上記表は神奈川県の中堅私立中学の鎌倉学園(偏差値53)の2001年度の進学実績です。

最近は中高一貫校で高校募集をする学校は減少していますが、鎌倉学園はいまだに高校募集をしています。この学校は、中学受験では偏差値53の中堅校ですが、高校入試になると、公立のトップ校を滑り止めにするような生徒しか入学できないくらい高い学校になってしまいます。つまり、それくらい、中学受験と高校受験のレベルがかけ離れている、ということです。進学実績、という数字がそれを明らかにしています。

次に、現役での進学状況を見てみましょう。浪人したら予備校代などで最低100万円はかかります。こういった状況にならないよう、なるべく現役で大学進学をしたいですよね。そこで、現役での進学状況を公立のトップ校と私立のトップ校で比べて見ました。

都立日比谷高校(東京):9.5%

私立聖光学院(神奈川):114.2%

上記表は、現役での東大・早稲田・慶応・上智大学への進学率を示したものです。一人で複数校合格することがあるので、聖光学院は100%を超えています。対して、日比谷高校はかつては東大合格者数No,1を誇った学校ですが、近年はトップ20にすら顔を出すことはありません。しかも、現役での数字は上記のようになっています。これだけで、私立に進学した場合にかかる学費のうち、100万円はもどってくる、といえるでしょう。

2、大学進学実績の差が有む、雰囲気の差(遊ぶかどうか)

逆に、今度は通常の公立高校の状況を考察してみたいと思います。

例えば、学区で真ん中程度の学校(評定平均3.4程度)だと、大学進学希望率は4〜5割程度になります。短大・専門という、受験をほとんど必要としない部類の割合が2割います。残りはフリーターあるいは浪人です(浪人での実績は芳しいものではありません)。

こういう状況ですと、まず、一生懸命勉強をしなくてはいけない、という状況にはありません。それなりに学校でよい点数をとって推薦でも取れたらいいな、という生徒が多いようです。大学も、日東駒専(日本・東海・駒沢・専修大学)レベルを筆頭に、それ以下になることが多いのも特徴です。

勉強がそれほど一生懸命ではないなら、部活は?というと、部活もそれほど強い学校はほとんどありません。では、何をしているのでしょうか? 答え → アルバイトをしたり、遊んだりしているのです。

こういうことは決して悪いことではありません。否定する気は全くありません。しかし、もったいないとは思いませんか?ちゃんと勉強したら、それなりの大学にはいけるはずなんです。どんな状態からでも、2年間、まじめにちゃんとした受験勉強をすることが出来れば、日東駒専なら確実に進めるのに、日東駒専が限界なのです。もちろん、中にはちゃんと頑張って早慶やMARCH(明治・青山・立教・中央・法政大学)に進学する生徒もいますが、極めて少数なのが現状です。これは、ひとえに環境の生んだもの、といえるでしょう。周囲の生徒の状況に合わせてしまう結果、それなりに、という生活をしてるためにもっている能力を磨く、ということまで至らないのです。

これに対し、中高一貫校に進学した場合は、最低でもMARCH、という雰囲気がある学校であることが多く、それに見合った勉強をする“環境”があります。中学受験をする方たちには、「こういった“環境”を買ったと思っています」という方がいるくらいです。それくらい、公立と私立は雰囲気が違うのです。それがそのまま結果に結びついています。能力があるかないか、の問題よりも、こういった環境の問題が、進学実績を大きく左右しているのが現状です。こういった観点からも、中学受験をすることのメリットがあると言えるのではないでしょうか?

3、就職状況の厳しさ

もし、大学や専門学校に進学しないとなるとフリーターか就職か、という選択になると思います。もちろん進んでフリーター、という方はいないと思いますので、就職について考えてみましょう。

巻末でも詳しく述べていますが、高校生に対する求人は、ここ10年でびっくりするくらい減っています。

上記表をご覧いただければ分かるとおり(小冊子版では、具体的な表を表示しています)、平成4年をピークに、今は20万人程度にまで下がっています。「大学に行っても就職に困ることもあるじゃない」という方もいらっしゃいますが、高校生とは比べ物にならないことが統計からも明らかです。

こういう状況を知っていながら、「でも、子供の人生だから、子供の好きなようにさせたいのよ」という方は少ないでしょう。明らかに辛くなるこういった状況を目の前にしたら、少しでも立ち向かっていけるだけの武器として、学歴を身につけさせるのは、礼儀や躾と同じものとして考えられるのではないでしょうか?

3章   授業時間の差

「新学習指導要領」が導入されました。これによって、私立と公立の学校の授業時間が、今まで以上に大きく違ってきてしまっています。グラフで見ると良く分かると思います。

公立:1565時間(英語の必須単語は100語)

私立:3000時間(平均的な私立の場合)

上記のように、公立と私立の差は、倍以上になります。当然大学受験においては尋常ではない差がついてしまいます。また、これだけ少ない授業時間だと、一度で理解できる生徒は良いですが、そうでない生徒は、結局塾に通ったり、あるいはそのまま落ちこぼれてしまったりしてしまいます。

現実問題として、公立高校の多くは、トップ校か、2位校以外からの大学進学は、芳しい実績をあげていません。ちなみに、新過程が導入される以前、例えば1970年代は現在の1.5倍近くの授業時間がありました。今、この小冊子をご覧になっていらっしゃるご父兄の方々が受けていた授業時間からも大幅に減っているのです。

さらに、授業時間が減っていることに加えて、授業内容も大幅に変わっています。衝撃的なことですが、分数の計算がすらすらと出来ない小学生はかなり多くいます。下記緊急レポートをご覧ください。

緊急レポート(現役国立大学教育学部大学生のレポートです)--------------

先日、横浜市内のある公立小学校に、授業見学に行ってきました。授業見学、教師との討論会、という流れでした。その討論会で、僕が驚愕した公立小学校の現状を書きたいと思います。

見学した授業は、小6の算数で、分数を使った割り算の授業でした。そこで始めに提示された問題はこのようなものでした。

2リットルで5分の4平方センチメートル塗れるペンキがあります。これを1リットル使うと何平方センチメートル塗れるでしょうか。

 普通の解法としては、

  4/5÷2=2/5           答え:2/5平方センチメートル

これだけのことなのです。私はこれを小学校のときに理屈ぬきに解かされた記憶があります。

さて、本日の授業ではどうやったか。まず、結論として、これ1題を、1コマ=45分かけて説明したのです。すこし時間をかけすぎているのではないかな、とまず疑問がでました。 続いて、この授業で教師がめざした狙いをみてみましょう。これは、直後の討論会で明らかになったことです。

「整数を使った割り算と理屈は同じであるから、それほど解法じたいは難しいことではない。しかし、ここでは答えを求めることだけではなく、どうやって答えを求めるかを考えさせたい。そこがわからないと、すぐに解き方を忘れてしまう。だから考え方、立式の根拠を理解させることで、解き方を忘れたときでも自力で考え方を組み立てられるようにしたい。だから、塾等ですでに解法(逆数に変換し、掛け算としてとく)を学んでいる生徒は、なぜそうなるかを説明できない場合が多い。そこには数学的な楽しさがなく、本当の勉強にはならないのである。」(一部省略)

教わっても、地力で何回も解かなくては覚えない、と思っていたので、ここでも大きな疑問が残りました。

さらに、僕が授業見学で目をつけていた女子生徒についてお話します。

もちろんこの小学校には始めて来たのですが、この女子生徒が塾に通っているのはおよそ明らかである。しかも、分数を瞬時に小数に変換していたところをみると、中学受験を目指しているだろうとも考えた。なぜこう考えたか。それは単純な話で、ただ、問題が解けるのです。確かにその子は、逆数の理屈は発表できていませんでした。彼女から、「逆数にする以上何もできないじゃん。」、という声が聞こえてきたようなきがした。もし本当にそう考えていたら、その考えには共感できるし、それを汲み取った授業をするでしょう。そこが気になり、教師に「仮に、意味を表現できない生徒でも、答えが出せるじゃないですか。僕自身もそうでしたし、意味を理解できるのは後でも良いことではないでしょうか?実際、ほとんどの生徒が意味の理解はもちろん、答えが出せていなかったことを考えても、授業時間が足りない、学力低下が叫ばれる現状では、すこし効率が悪いのではないですか。」とたずねてみました。そこでなぜかうちの教授が、その質問は後で、と止めた。つまり、それは都合の悪いことを聞かれた、ということでしょう。この時、その場が静かになってしまいました。だれも何も答えられなかったからです。そこで口を開いた教師は、「確かに、できる子はできます。でも、それだけでは算数のおもしろさに気づくことができない。」、とおっしゃいました。算数のおもしろさとは何かということをもっとよく聞きたかったし、実際に問題が解けない以上、面白く思うまでにいたらないのでは?という質問もしたかったのですが、教授が、「今日はこれまでにします。」と打ち切ってしまったので、疑問は残ったままです。

最後に、その小学校の校長が私に対して、そのフォローをしてくださいました。それは、「九九でいうと、最近の子どもは、暗記はできるが、いざ問題や、日常でそれをつかうべきときに式がたてられない。それをなくすためにも、このように解法の意味を理解させることが必要である。」と、いうものでした。

しかし、いわゆる詰め込み教育では少なかったこの現象が、ゆとり教育によって生じていることを考えると、その現象の原因が今現在行われている、知識だけではなく、考え方を理解させる教育にあると考えるのが普通ではないでしょうか?つまり、校長の言葉は、現行教育の問題点を直視できてないのではないか、という疑問すら出てきます。

 感想としては、想像以上でした。何がかというと、教師の考え方がゆとり教育に染まっている点についてです。文部科学省の推進する『ゆとり教育』は、現場の教師達には不評で実際はちゃんとした授業をしているのではなかろうか、と思っていたので、ここまでしっかり学習指導要領に則った授業が行われているとは思っていなかったので、驚いた、というのが正直な感想かもしれません。

確信したのは、今日のような授業を受けている以上、少数や分数、あるいは九九などの、ある程度の量をこなして頭から覚えていく、という勉強は、絶対に塾に通っている生徒しか出来るようにならないだろうな、ということです。

 今まで、寺小屋時代を含めて500年以上も行われてきた教育方法が、この20年で大きく変えられていますが、500年の間、試行錯誤してきた中で、ある程度の頭からの暗記、というのは効果が実証させてきた方法です。この方法を否定して結果の出ていない勉強方法を今、全国的に実験していると言っても過言ではありません。

習うより慣れろ、ということわざがありますが、全てに当てはまるわけではないでしょうが、勉強を場合、特に基礎においてはほとんどの場合当てはまるはずです。こういった点が、現在は全く行われていない、ということが現地で直接自分の目で確かめられたことは良い経験でした。

これは、2003年のことです。半分近くの生徒が解答できていなかった、というのは衝撃的なことだと思いませんか?今現在、小4で分数の足し算引き算を習い、6年生で掛け算割り算を習います。当然ですが、中学受験を志す生徒は、小5で既にこういった内容の多くを習い、かつ、きちんと解答できます。こういった差が、既に小学生のうちに出てしまうのです。こういった状況から、将来に対して不安を持ち、中学受験を考えるになった、という方が増えているのもうなづけます。一度、お子さんの教科書を使って、自宅で勉強を見てみてはいかがでしょうか?

4章  費用の差

実際、中学受験に踏み切れない、という方の多くが、“費用”面を心配されていらっしゃるかと思います。事実、費用は掛かります。それも、結構な額がかかるのは事実です。しかし、実は公立の学校でも意外と費用がかかることをご存知ですか?

私立中学の費用

(学費年間30〜40万円)×3年間=120万円+入学金45万円=165万円

もちろん、私立中学に入学するために、中学受験塾の費用や、交通費もかかります。結局は小学生から中3年までの間に、上記金額にプラス200万円くらいかかることになります。

このように実際の計算をしてみると費用面の差が見えてくるので考えやすいのでしょうか。現実的には多くの方が教育ローンを組んだり、色々と苦労をされています。実際、慶応アシストの学生スタッフのほとんどがサラリーマン家庭の出身です。決して裕福な家庭ばかりではありません。

逆に、公立の中学に進学した場合はいくらくらいかかるのか、を見てみましょう。

公立中学の費用

(塾代25,000円×24(2年間)+40万円(夏期講習など)+教育費(授業料など)20万円=120万円

見ての通り、結構かかるのです。3章でも述べたように、公立の学校は授業時間が少ないため、どうしても塾通いをすることになります。その場合、上記金額がかかってしまいます。比べていただければ分かるとおり、中学自体では私立も公立もそれほど大きな差はないのです。でも、進学実績や暴力事件、不登校問題などは私立と公立では比較にならない差があります。こういった点をお金に換算したとき、どちらが得か、という考え方で変わると思います。しかし、金額が明らかになれば、考えをまとめることがやりやすくなると思います。「中学受験はお金がかかるから・・」と思っていた方も、この、実際の金額を見て、改めて判断材料にしてみてください。

中学受験に関するその他資料

結論から言います。大学進学→自立してほしい、という方は絶対に中学受験をさせるべきです。下記データが、その判断材料になると思います。

1、公務員試験における大卒者の躍進

平成12年11月9日の読売新聞に、「“高卒職場”大卒初の過半数」という見出しの記事があり、次のように報じられていました。

「人事院は9日、2000年度の国家公務員lll種試験(高卒程度)の合格者6,293人を発表した」

「合格者に占める大卒者の割合は51.9%で、85年に現行のlll種試験が始まって以来、初めて5割を超えた」

「大卒の合格者は、25歳まで受験できる郵政事務で3,221人(76.1%)に上った」

人事院の発表によると、大卒者の占める割合は全体の51.9%となり、初めて5割を超えました。高卒者の割合は、21.0%と過去最低。就職難等で高卒者対象のこの試験に大卒者が流入していた傾向が、今年は極めて顕著になりました。具体的には、「郵政事務」の受験資格が25歳未満、ということが大きな原因です。合格者4232人のうち、高卒者は10%を切ることになっています。大卒者はここに集中しており、現役高校生には難関となりました。全体の合格者は、前年度より1023人増えています。

今後もこういった傾向は強まると見られています。公務員は高卒者にとっては好待遇の職場と言われていましたが、これから先は大卒者に取られていってしまうのです。こういった点から、中学受験→大学進学、という路線を選択したほうが将来の選択肢が増えると考えられると思います。

2、フリーターの状況

今現在のフリーターの状況をまとめた資料を見てみましょう。

発表:平成12年7月13日(木)

担当:日本労働研究機構研究所キャリアガイダンス研究担当(担当者:小杉 礼子)

フリーターの最終学歴の調査結果

合計(人)高校中退高校卒業専門学校・短大・訓練校中退専門学校・訓練校卒業短大卒業大学中退大学卒業大学院中退卒業

全体100.0(97)4.147.411.37.29.36.213.41.0

男性100.0(34)2.950.05.90.00.08.832.40.0

女性100.0(63)4.846.014.311.114.34.83.21.6

上記のように、高校卒業までの割合が50%を超えています。専門学校や短大卒まで含めると70%近くになります。逆に、大卒以上の割合は非常に少ないことが分かります。

また、フリーターの7割が、高校時代にアルバイトを経験しています。公立高校ではアルバイトをすることが自由なので、こういう点も非常に注意が必要です。大学受験勉強をしなければ、部活かバイト以外、することがなくなります。逆に、大学受験をきっちりとしている私立進学校の生徒はアルバイト経験はほとんどありません。というよりも、その暇はありません。高校生時代にアルバイトを経験して、お金を持ってしまうと、勉強よりもそちらに価値を置いてしまうのはある程度仕方のないことです。ご家庭における教育により差は出ると思いますが、多くの高校生はアルバイトでお金を稼ぐほうが、勉強して大学受験をするよりも楽しい、と感じるはずです。その結果が、上記の調査結果に出ています。こういった点から考えると、やはり、中学受験をした方が良い、と言えるのではないでしょうか。

3、離職率

最近「7・5・3離職」と呼ばれる傾向が進んでいるそうです。企業に就職した中卒者の70%、高卒者の46%、大卒者の32%が、在職3年以内で辞めていく割合のことです。下記グラフをご覧下さい。

新規学卒就職者(高校卒)の離職率の推移(出所)厚生労働省「新規学校卒業就職者の就職離職状況調査」

このグラフは労働省が雇用保険をもとに算出したものです。不況が続いているというのに、この離職率は89年以降大きな変化はありません。今後この記録はさらに拡大する可能性が高いと言われています。フリーターが出現したのもこの時期からです。こうした若者の離職は「自発的失業」に分類されますが、日経連や商工会議所でも「なぜ辞めるのか理由を聞いても言わないし、さっぱり分からない。」と頭を抱えているのが現状だそうです。しかし、下記グラフを見ると、ある程度見えてくる部分もあります。

参考資料図表5最初の仕事を辞めた理由  第2回調査(卒業生調査)より

フリーターの方が、まともに就職した場合よりも給料が高いのが現状です。社会人は保険や積み立てなどで色々と給料から引かれるものがありますから当たり前ですが、こういった点が、フリーターが増えていることにつながっているといわれています。しかも、アルバイトと違い拘束も厳しいですし、色々と辛いこともあります。しかし、アルバイトであればこういったことは味合わないですみます。また、将来へ向けた現実的な話を考える“場”というものがないのも影響しているでしょう。大学であれば、各種資格試験の情報や、実際に就職活動をしている先輩たちから詳しく話を聞きますし、実際に先輩が各界で活躍していることを目の当たりにしているので、将来へのことを考える“場”がたくさんあります。将来、というものを考える時間は、高校生のうちは本当に少ないでしょう。こういった点からも、中学受験のメリットがある、と言えると思います。

まとめ

これまで、色々なデータを並べて、“中学受験をした方がよいか”を論じてきました。「受験させようと思ったけど、成績が上がらないから受験を辞めようと思っているの・・・」「子供のやる気がでてこないから受験を辞めようと思っているの・・・」という方からアドバイスを受けた場合、やはり私達はこう言います。

「絶対に受験勉強を継続してください。」

色々考えても、どうやっても受験をしない方がメリットが大きい、とは言えないからです。もちろん、各家庭にも事情がありますから、無制限にそう言っているわけではありませんが、少なくとも、受験体制が取れる状態にある方には必ず言っています。

また、小5の冬になっても「受験をしようかどうか迷っているの・・・」という方がいらっしゃいますが、こういう方にも「絶対にしましょう」と言っています。まだ間に合う可能性が非常に高いからです。さすがに、小6の新学期が始まってしまうと志望校も大分絞られてきてしまいますが、小5の冬なら何とかなります。

もし、「それでもまだ悩んでいるの・・・」という方がいらっしゃいましたら、

0120−44−8607

までお電話ください。慶応アシストの学習スタッフが具体的な状況にあわせて現実的なアドバイスをさせていただきます。

 最後に、考え方の違う方にとっては非常に不快な内容だったと思います。しかし、この内容は、あくまでも一つの考え方ですので、絶対的なものではありません。あくまでも中学受験について考えている方に対しての参考になれば、という意図で作成したものです。どうかご了承ください。


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